新創業融資とは何か

Tweet

Pocket

新創業融資とは

新創業融資とは、日本政策金融公庫の国民生活事業部門が提供している融資サービスであり、これから事業を始める人や事業を立ち上げて間もない人を対象に融資を行っています。

資金の使い道は「新事業開始または事業開始後に必要となる事業資金」に定められており、融資限度額は3,000万円（うち運転資金1,500万円）が上限です。

利息は平成30年2月の段階で基準利率2.26～2.85％に設定されており、民間の融資条件と比較すれば好条件で融資を受けることが可能になります。

また、担保や保証人は原則不要であることも新創業融資ならではの強みですが、法人が代表者を連帯保証人に設定することによって、利息を0.1％引き下げることも可能です。

新創業融資を受けるための条件

新創業融資を受けるためには、独自に用意されている3つの条件に全て合致し、該当していなければなりません。

第一条件となるのが「創業の要件」であり、新たに事業を始める場合、もしくは事業開始後の税務申告を2期終えていない方のみに申請の権利が与えられています。

次に「雇用創出等の条件」、つまり事業を開始することによって雇用を引き出すことが可能か否かという点が注目されることも特徴的です。

「現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方」や「産業競争力強化法に定める認定特定創業支援事業を受けて事業を始める方」などに該当しなければ融資を受けることが出来ません。

最後に「自己資金要件」がありますが、こちらは創業を開始する際に一定の金額を自分自身で賄えているかどうかが問われることになります。

具体的には、創業資金総額の1/10以上を自己資金で賄うことが出来なければ、新創業融資を受けることが不可能です。

ただし「現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方」「産業競争力強化法に定める認定特定創業支援事業を受けて事業を始める方」は、この項目が免除されます。

Tweet

Pocket

この記事の監修者

税理士　佐藤 修(サトウ　オサム)

社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士

経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門 お役立ちコラムの運用を行う。